個人メドレーのターンは軽視されがちだが、ターンが上達すれば200mなら1秒、400mなら2秒近くタイムの短縮ができます。
個人メドレーで泳ぐ種目の順番は、
①バタフライから背泳ぎ
②背泳ぎから平泳ぎ
③平泳ぎから自由形
になります。
①~③のターン方法を解説しますので確認してみましょう!結論から言うと種目が切り替わる際のターンとメインに働く筋肉の意識が大事です。
【バタフライから背泳ぎのターン】
このターンは、普通のバタフライのターンとあまり変わりありません。両手で同時に壁にタッチして肩は左右同じ高さにする必要があります。
このあと、壁を押して体を離すところまで、バタフライのターンと全く一緒。先に利き手じゃない手を離して胸の前に隠しましょう。その後利き手も離します。
少し違うのは、水上で頭と腕を移動される方法と、足を壁につける方法です。
壁を押したら。体はほぼ横向きで背中を下に向け水中に沈めましょう。利き手で壁を押したら、反対の手と一緒に水中でストリームラインの姿勢をとります。
つま先は上に向け、しっかりと足の裏で壁を強く蹴ります。あおむけのグライドの姿勢になったらバサロの準備を始めます。
バサロの準備は綺麗なストリームラインに加え、お腹からバサロを動かし始めるのがポイントです。最初の1回目はキックの幅を水を捉えるために大きく、2回目以降は段々小さくしてみてください。得意な方はできる限り多く(15mラインまで浮上ればOK)バサロをしてみましょう。
【背泳ぎから平泳ぎのターン】
5mフラッグから何掻きで壁に到着するかは、普段から数えておきましょう。利き手で壁にタッチをしたら、体を横向きにして同時に脚を胸に近づけ曲げていきます。
このときに脚はしっかり体に寄せることがポイントです。タッチしない手は同時に胸の前に隠しましょう。脚は体の下に引き寄せ、壁に着いたら体は横を向いたままターンを行います。足の裏で壁を力強く蹴ると同時に、綺麗なストリームラインを作りましょう。一掻きは、胸の筋肉を意識してしっかり肘を曲げキャッチをします。
キャッチでプッシュまで水を押出したら腰横で指先まできれいに手を伸ばしましょう。一蹴りは内転筋を意識して足で水を捉え、しっかり最後は閉じます。
【平泳ぎから自由形のターン】
バタフライから背泳ぎのターンとほとんど一緒になります。明らかに違うのは、体を回す方向です。壁を蹴ってグライドの時は、うつ伏せになります。足が壁から離れてグライドを始めたら、ドルフィンキックを打ちます。頑張って15mもドルフィンキックで潜る必要はないし、疲れていて潜れないと思う。ドルフィンの回数は2~3回、多くても5回以内で良いと思います。ドルフィン後のバタ足は4回で自由形の泳ぎ出しに切り替えていきましょう。
【まとめ】
個人メドレーは唯一泳ぎの中で種目が変わる競技です。
バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形では、泳ぎ出す体の向きも違ければ、メインで使う筋肉(主働筋)やサポートで使う筋肉(協働筋)が異なります。
ターンごとに意識する筋肉が変わってしまうので、いかに自分の頭の中で種目の切り替えと意識するポイントを変えられるかが重要なのです。